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» 2016年03月09日 07時14分 UPDATE

大手航空会社の3分の1以下:LCCをバカにするな、香港の富豪だって利用。でも (1/3)

LCCの就航拡大で、関西国際空港の旅客数は2015年、前年比20%増の2321万人と過去最高を記録した。

[産経新聞]
産経新聞

 格安航空会社(LCC)の就航拡大で、関西国際空港の旅客数は2015年、前年比20%増の2321万人と過去最高を記録した。一昔前まではLCCといえば、大手航空会社に対する「第2の選択肢」だったが、2014年の航空会社旅客数の世界ランキングでは上位2社を欧州のLCCが占めるなど主役交代をうかがわせた。LCCの本場、欧州での事情から日本での展望を探った。(藤原直樹)

香港の富豪も利用?

 「もうばかばかしくて既存の大手航空会社になんか乗ってられないよ」

 早朝のポルトガル・リスボン空港。英国のLCC、イージージェットのロンドン便を待つ行列で男性はこう話した。近年は、欧州内の移動はほとんどLCCを利用しているという。

 この男性がLCCを利用する最大の理由はもちろん「価格の安さ」だ。イージージェットのリスボン−ロンドン間の料金は、早朝便を利用すると45ユーロ(約6000円)程度。大手航空会社の3分の1以下となる。

 移動費を安く済ませられるとその分、旅先で買い物やレジャーにお金を使うことができる。そうしてみると、LCCを利用するアジアからの訪日客の“爆買い”を底支えしているのはLCCの低価格ともいえる。それだけでなく、最近はビジネス客も経費削減のためLCCを利用する機会が増えているという。

 関空を拠点にするLCC、ピーチ・アビエーションの井上慎一最高経営責任者(CEO)は「ピーチの顧客には香港の富豪もいる。彼らは『移動にお金をかける意味がない』と言っている。LCCの客層は広がりを見せており、可能性は大きい」と話す。

ls_lcc01.jpg 早朝からLCCに乗り込むための長い行列をつくる利用者ら=2月12日、リスボン空港(藤原直樹撮影)
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