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» 2016年03月09日 07時40分 UPDATE

ついに楽天が壁にぶち当たった、原因は? (1/3)

高成長を続けてきた楽天が転機を迎えている。日本のネット通販でトップを走り続けてきた楽天市場は競合との争いなどで成長が鈍化している。

[産経新聞]
産経新聞

 高成長を続けてきた楽天が転機を迎えている。日本のネット通販でトップを走り続けてきた楽天市場は競合との争いなどで成長が鈍化。シンガポールなど東南アジア3カ国のネット通販サイトを3月末に閉鎖するほか、鳴り物入りで始めた電子書籍事業も減損処理を余儀なくされ、事業の選択と集中を迫られている。2月12日には同社初の中期経営計画を発表したが、アナリストからは「計画達成には、中核の楽天市場で想定以上の伸びが必要」と厳しい声も噴出。三木谷浩史会長兼社長も伸びの鈍化に危機感を募らせ、昨秋以降、自ら楽天市場のてこ入れに乗り出した。楽天はこれまでにない壁に直面している。


 「ストレッチ(引き延ばした)目標を示したわけではない。もう少し行ける数字だと考えている」。2020(平成32)年までに15年12月期の2.3倍にあたる営業利益3000億円を目指す中期経営計画の発表に際し、三木谷氏はこう述べた。

 3000億円の内訳は、楽天市場などの国内EC(電子商取引)が1600億円と5割強を占めている。目標達成のためには、楽天市場を今後も順調に伸ばす必要があるのは明白だが、ここにきて国内EC事業は伸び悩んでいる。15年12月期の同事業の営業利益は前年同期比4.6%増で、前年の伸び率から5.7ポイントもダウンした。

 なぜ鈍化しているのか。ヤフーやアマゾンを中心としてネット通販各社との競争が激化しているのがその主な理由だ。

 新規事業開拓に奔走していた三木谷氏が昨秋から楽天市場事業に費やす時間が増えたという。ドイツ証券の風早隆弘シニアアナリストは「昨年7〜9月期の楽天市場の売上高は当社の調査では12%増だった。しかし、アマゾンは30%増で、三木谷氏は『アマゾンに比べてなぜ伸びないのか』と悩んでいるはず」と推察する。

yd_rakuten.jpg 選択と集中に舵を切りつつある楽天の三木谷浩史会長兼社長
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