少し前置きが長くなってしまったが、欧州でEDIFICEが売れているのは、やはりスマートフォンリンクなどの高機能な面が支持されているからなのだろうか
「EDIFICEの機能やデザインが高く評価されていることは言うまでもありませんが、『ブランディング』の効果でEDIFICEのコンセプト、デザイン、機能面を多くの人に知っていただいたのも大きいと思います」
「ブランディング」という言葉が出てきたが、どういう意味なのか。欧州での売上高の推移をみると、2009年に急増している。その年に何らかのヒントが隠されているのかもしれない。
「欧州で売れ始めた最大のきっかけは、2009年にF1チームである『Red Bull Racing』とスポンサー契約したことでしょう。『露出が増えたから売れたんでしょ』と思われたかもしれませんが、そうではありません。
F1は年間20戦以上開催され、チームは世界中を転戦します。従って、ワールドタイムは彼らにとって不可欠な機能なんです。もちろん、正確な時刻であることは当然です。加えて、レース中でも瞬時に時刻が把握できるデザインでなければいけませんし、瞬時に直感的な操作ができることも重要です。
F1チームのスポンサーになったということは、単にレーシングカーにロゴが付いたということではない。EDIFICEが、F1という過酷なプロの世界でも通用するクオリティーの高い時計であることを実証したのだ。結果、どういったことが起きたのか。
「欧州でのF1人気は日本で想像する以上に高いんです。F1チームのスポンサーになった2009年以降のEDIFICEの認知度・ブランドイメージの向上と、Speed & Intelligenceというコンセプトの下に進めてきた商品開発、この相乗効果によって今の状況が生まれています。ディーラーからも高い評価をいただき、EDIFICEが店頭で大きく取り上げられるようになりました」という。
実際にEDIFICEを使っているのはどのような人なのか。「F1を軸に広まったということもあって、ユーザーは20代半ば〜40代のビジネスパーソンが多いですね。特に出張が多く、世界中で活躍する人が愛用されています」
ちなみに、EQB-500にはちょっとユニークな機能が搭載されている。モータースポーツ観戦時に使えるラップタイムの記録機能だ。コースの距離を設定しておけば、1ラップ毎の平均時速やアプリ上で最速ラップが確認できる。こうした機能もモータースポーツファンのハートをグッとつかんだ要因のひとつだろう。
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