「どのみち、自分には関係がない」などと思うなかれ。こんなインチキ野郎がズルをしていなかったならば、どこかの本物のコンサルが代わってテレビタレントになり、どこかの銀行だか商社だかの部長が独立してコンサルになり、そこの課長が部長に昇格、君の会社の課長がそこへ転職、君の会社の係長が課長に昇格、そして、平社員が係長に、そして、君が就職を決めて正社員になれていたのかもしれない。ツケはつねに末端にまで回る。やつは、これらみんなの小さな夢、かすかな希望を喰いつぶし、横入りで成り上がったのだ。
縁故学生が会社に潜り込むのも、事務所のゴリ押しで面白くもないタレントが番組に入り込むのも、みんなこのやり方。本当なら、もっと別のしかるべき人物が、そのインチキ野郎の代わりに入るべきだった。だが、他人の可能性は奪っても、奪われた側は、しょせん可能性に過ぎなかったものでもあるし、自分の可能性が強引に奪われたことにまず気付かない。それも、ショーンKはその上澄みを、それぞれからほんの少しずつかすめ取るだけ。
ひょっとすると、ショーンK本人も、いまだに自分の何が悪だったのか分かっていないのかもしれない。この調子で、永遠無限に甘いチョコレートをむさぼれると思っていたのかもしれない。それにしても、だまされ盗まれてていながらヘラヘラ笑って、やつの擁護までしている人、いまだにやつにだまされ続けていることにいいかげん気付きなよ。(純丘曜彰)
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