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» 2016年03月24日 06時53分 UPDATE

3万5000円で僧侶を“宅配”:Amazon「お坊さん便」は“諸行無常”か 騒動で見えた僧侶の苦悩と税の話 (1/4)

アマゾンジャパンに、法事・法要の僧侶を定額で手配するサービス「お坊さん便」が出品されたことについて、全日本仏教会が同社と米アマゾン本社にかみついた。宗教法人と税金をめぐる問題への飛び火を恐れてか、全仏も歯切れの悪い対応に終始している。

[産経新聞]
産経新聞

 インターネット通販大手のアマゾンジャパンに、法事・法要の僧侶を定額で手配するサービス「お坊さん便」が出品されたことについて、全日本仏教会(全仏)が同社と米アマゾン本社にかみついた。「宗教行為を商品にするのは疑問」「お布施を定額表示することに反対」として3月4日、双方に販売中止を求める文書を送ったのだ。

 一方で利用者には「今の時代に合った必要なサービス」「価格が透明でよかった」と好評で、登録を希望する僧侶も続出。こうした動きの記事をAP通信が配信するなど注目度は海外でも高い。宗教法人と税金をめぐる問題への飛び火を恐れてか、全仏も歯切れの悪い対応に終始している。

一律3万5000円で僧侶を“宅配”

 「お坊さん便」は寺院との付き合いがない人やお布施の相場が分からず困っている人を対象に、僧侶を全国一律、3万5千円の定額で紹介するサービス。プラス2万円で戒名をつけてもらえるオプションもある。

 サービス自体はアマゾンではなく、葬儀関連会社の「みんれび」(東京)が平成25年5月、自社のサイトで運営を始めた。緊急性を要する葬儀・通夜を除いた法事・法要に限って、27年12月8日からアマゾンに出品したところ、問い合わせが約2割増えたという。

 これに異を唱えたのが、仏教59宗派でつくる全日本仏教会だ。出品約2週間後の12月24日には、斎藤明聖(あきさと)理事長名で談話を発表。「お布施はサービスの対価ではなく、戒名は商品でない」とした上で「宗教に対する姿勢に疑問と失望を禁じ得ない。しっかりと対応したい」と表明した。

 その「しっかりした対応」が、28年3月4日付の文書による要請だった。

ks_bouzu.jpg アマゾンに出品された「お坊さん便」
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