辛くて苦しいトレーニングでも、デビュー前から20年以上続けられた理由MAX・LINA「私なりのプロフェッショナル論」(4/4 ページ)

» 2016年03月31日 08時00分 公開
[LINAITmedia]
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体当たりで英会話を勉強

 実は今、プライベートで継続していることが1つあります。それは「英会話」です。ついに今年は念願だった語学留学を実現させたいと思っているわけですが、なぜ英会話にチャレンジするようになったのか、そのきっかけの1つとなった幼いころのエピソードをお話しします。

1997年、テレビ番組の撮影で英国・ロンドンに 1997年、テレビ番組の撮影で英国・ロンドンに

 ある日、近所のお友だちと外で遊んでいたら、スーツ姿の男性が1台の機械を持って現れ、レクチャーし始めたんです。初めて見るその機械は、イラストの描かれたカードを挿し込むと聞き慣れない音声が聞こえてくるというもの。今思えば英語の教材のセールスだったのですが、次から次へと新鮮な言葉を聞かせてくれるその機械に、幼かった私は瞬く間に心を奪われました。「こんな言葉があるんだー! こんな世界があるんだー!」と、ワクワクした気持ちを今でも鮮明に覚えています。

 そして機械が欲しくてたまらなくなった私はスーツのお兄さんを家に連れていく強硬手段に出たわけです。何度も何度も買って欲しいと母親に頼みましたが、その思いは届かず……。あまりに悔しくて、この日は一日中家で泣いていた記憶があります(苦笑)。

 この当時の思いは強く、大人になっても英語を学びたい気持ちが続きました。私は社会人となり、念願だったアーティストという職業に就きました。海外の撮影では外国人のスタッフとコミュニケーションを取ることが多く、そのたびに通訳を介さずに自分の言葉で彼らと会話がしたい、海外旅行しても難なく過ごしたいと感じていました。そんな「Want」の気持ちを何よりも大事にしたい、新しいことに挑戦したい――その気持ちが膨れ上がり、英会話を少しずつ勉強するようになったのです。

 私の勉強法はとにかく体当たり。海外に行ったときはカタコトの英語で積極的に現地の人に話し掛け、そこから発音と単語を覚えました。まだまだカタコトですが、度胸だけは一人前です(笑)。日本では時間を見つけてはプライベートレッスンを受けたり、辞書を広げてみたり。

2000年に訪れた米国・ニューヨーク。積極的に現地の人に話し掛けた 2000年に訪れた米国・ニューヨーク。積極的に現地の人に話し掛けた

 その成果の現れか、今では新しい曲のパート分けをする際、私の発音が外国人も聞き取りやすいようで、日本語以外の歌詞が回ってくることも多くなりました。日ごろから英語の学習を続けてきた成果を強く実感しています。

著者プロフィール

LINA(リナ)

、1977年2月26日生まれ。沖縄県那覇市出身。1995年、4人組ボーカルダンスグループ「MAX」としてデビュー。1996年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレイク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表。紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年はバラエティなど、ソロでも活躍の場を広げている。

オフィシャルブログ「Lips」

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