編集部F: 二女のお姉さんはどうですか? 浅井三姉妹の初は、姉が豊臣方、妹が徳川方にいて、本当に大変な苦労があったと思います。
小日向: はい、確かに初は苦労しましたね。姉と妹が敵味方に分かれて、その間に立たされて。しかも夫の京極高次が途中で豊臣を裏切って徳川についたので、立ち回りは複雑だったはずです。
編集部F: 最後は出家して常高院になりました。
小日向: 出家したくもなりますよね、その状況だと……。
それで我が家の真ん中の姉は、長女と私のどちらとも仲が良くて、三姉妹のこと、家族全体のことを考えてくれる優しい人です。皆の間に立っていろいろとバランス良く心配りしてくれます。姉自慢みたいで恐縮ですが。
編集部F: 最後に小日向さん自身は、江に共通する部分はありますか?
小日向: きっと江もそうだったと思うのですが、末っ子って放任されるんですよ。だから、私は自由に突っ走っている感じですかね。2011年の大河ドラマのとき、「私は江の生まれ変わりです」とか調子よく言っていたら、父に「3回結婚しないでくれよ」と切り返されました(笑)。
編集部F: 江は1度目の結婚が佐治一成、2度目が豊臣秀勝、そして最後が徳川秀忠でしたね。……さて、茶々の話に戻しましょう。彼女の人生は本当に悲劇の連続ですね。
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