森永: かもしれません。機械がこのくらい動くから、時間的な猶予は何秒あって、その間にどのくらいのスピードで吸引して……ペラペラペラペラ(難しい話をされていたので、割愛しました)といった感じですね。工場でうまくいかないことが何度もありまして、そのたびに紙を出してきて、計算していました。計算して「答えは○○」となるわけですが、それでもうまくいかないときはうまくいかないんですよね。そうしたときには、トライアンドエラーを繰り返していました。
土肥: 私のような文系人間には無理ですね。コサイン(cos)、タンジェント(tan)くらいしか分かりません。
森永: ……。
土肥: あっ、いま、コサイン、タンジェントと言いましたが、その意味を説明しろと言われれば困るわけでして……(汗)。さ、次、次の質問をさせてください(焦)。
パキシエルは発売後、3年間で売上高が2.5倍になりました。厳しいアイス市場の中で実績を残されたわけですが、売れるためにどのような工夫をされたのでしょうか?
森永: 前身商品「濃厚チョコレートバー」は競合商品との差別化ができず、苦戦していました。そうした経験があったので、社内では「前の商品よりも少し売れたらいいよね」といった話をしていました。2013年にパキシエルを発売したところ、濃厚チョコレートバーの前年実績に比べ35%伸びました。そして2014年は101%、2015年は48%、それぞれ伸ばすことができました。
アイスの商品だけに限らず、多くの商品で2年目は苦戦することが多いんですよね。1年目はそこそこ売れても、2年目は“鮮度感”のようなものが失われていくので、どうしても売り上げが落ちるケースが多い。
土肥: でもパキシエルの場合、2年目に2倍も増えていますよね。
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