では、清原被告は今後どのような道を歩むことになるのか。前出の元コーチは冷静な目でこう見ている。
「プロ野球の試合が行われるグラウンドに姿を見せることは、現段階では100%無理。メディアの助けを経てパスを申請しても、どの球団からも確実にはねのけられる。佐々木も言っていたが、まずはあの入れ墨を全部消さなきゃいかん。消すには相当な年月と痛みを要するらしいが、それでもやるべきだ。それから確実にシャブを止められるプログラムをこなし、世間にクリーンであることを証明しなきゃいけないね。球界からの信用を取り戻さなきゃいけない。その禊(みそぎ)には少なくとも3年が必要だ」
清原被告には年内にも某出版社から“告白本”の出版が早くも内定しており、複数のテレビ局からも出演オファーが舞い込み始めているという。だが、こうした動きにも前出の元コーチは懐疑的になっている。
「そういう形でチヤホヤされるのが一番危ない。『もう自分は引く手あまたなんだ』と勘違いしやすくなるだろうしね。これから少しの間は“清原バブル”になってメディアからのオファーが殺到するけれど、それも長くは続かない。今はタニマチ連中がサポートしてくれるかもしれないけれど、価値がなくなればポイ捨てされる。そうなったときにどうなるか。私は、そのときにまた彼が寂しさを紛らわすために再びクスリに手を出してしまうんじゃないかと心配している」
この元コーチのように再犯のリスクを懸念する声は少なくない。清原被告は今後待ち受けているであろう“落とし穴”にはまらず、改心して劇的な復活を果たせるのか。多くの注目が集まっているが、その可能性は現状を見る限り、かなり低い。
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