岡嶋: また、国や地域によって、どういったモノが好まれるのか、シミュレーションができるのではないでしょうか。食べ物の色、形などは、住んでいる地域によって好みが違いますよね。食品メーカーは新商品を開発する際に、こうした実験結果が参考になるかもしれません。
土肥: この技術を使えば、食べ物だけでなく、パッケージも変更できますよね。これまでは過去の経験やアンケートなどを行って、「じゃあ、パッケージは赤で」といった感じで決めていた。そうではなくて、さまざまな技術を使って“おいしく感じることができる”モノに近づけることができるわけですね。
――岡嶋先生がテレビモニターを使って説明していると
森永: 岡嶋先生、この資料、撮影してもよろしいでしょうか? 新商品開発の参考にさせてください!
土肥: そうでなくちゃ。より“おいしく感じられる商品”を期待していますね。
(終わり)
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