上場企業の時給ランキング、トップはどこ?

» 2016年06月28日 13時39分 公開
[ITmedia]

 就職・転職のための企業リサーチサイトを運営するヴォーカーズは6月28日、「上場企業の時給ランキング2016」を発表した。上場企業の有価証券報告書とサイトに投稿されたデータを基に、残業時間も含めた労働時間から上場企業各社(1484社)の「時給」を算出した。

 時給ランキングによると、トップは「三井物産」で6041円。6000円台は三井物産のみで、全体の平均時給が2600円であることを考えると、倍以上の金額となった。次いで「三菱商事」(5892円)、「伊藤忠商事」(5872円)と総合商社がトップ3を占めた。

時給ランキング「三井物産」がトップ(出典:三井物産の公式Webサイト)

 上位3社で働く人からは「20代後半で年収800万円ほど。30歳では1000万円ほど」(三井物産、女性)、「管理職以上になると基本給与も十分高いですが、それ以上に単年度での業績給与分が大きくなる傾向がある。同じ職位でも賞与額で200万円程度の差が出る」(三菱商事、男性)、「成果主義と年功序列の組み合わせ。全社業績にリンクしている部分が多い。賞与は業績と定性評価の両建て」(伊藤忠商事、男性)といった声があった。

 4位は「キーエンス」(5775円)、以下「住友商事」(5738円)、「丸紅」(5691円)、「三菱地所」(5524円)、「電通」(5101円)、「三井不動産」(5012円)、「ファナック」(4932円)という結果に。

上場企業の時給ランキング(クリックしてすべてを表示)

 高年収ランキング上位の常連であるキーエンス(1649万円)、GCAサヴィアン(1487万円)、日本M&Aセンター(1386万円)だが、残業時間をみるとキーエンスは82.9時間、GCAサヴィアンは109.5時間、日本M&Aセンターは112.5時間と多く、時給換算にするとランキング順位を下げた。

 一方、トップ30の中で最も残業が少なかったのは14位の国際石油開発帝石で19.4時間だった。

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