山下: ウォシュレットが発売されたのは1980年。日本経済は既に発展していたので、“欲しいモノリスト”を持っている人が少なかったのではないでしょうか。かつてのような動きはありませんでしたが、例えば、テレビゲームはこのように普及しました。「○○ちゃんの家に、テレビゲームがあった。遊ばせてもらったら、とても楽しかった。ウチでも買ってよ」といった感じで。同じような流れで、「○○ちゃんの家に、ウォシュレットがあった。使わせてもらったら、とても気持ちよかった。ウチでも買ってよ」といった感じで、ウォシュレットも普及していきました。
このように日本の場合は、口コミで広がっていきました。中国でも口コミで広がった部分はあるのですが、いまはインターネットでたくさんの情報を手にすることができますよね。ウォシュレットの写真を見て、「あれ、なんだ? 一度使ってみようよ」となって、ショールームに来られる人もたくさんいらっしゃいます。
ちなみに、日本でウォシュレットが広がり始めたころ、ビジネスホテルのチラシに「ウォシュレット完備しています」といった文言が書かれていました。
土肥: ほー。それを見た人が「おっ! ウォシュレットが使えるのか。じゃ、このホテルに泊まろう」となって、予約していたわけですね。いまでは当たり前のように設置されているので、そのような文言を目にする機会はほとんどないですよね。いまは「Wi-Fi使えます」といった文言に、注目する人が多いのでは。出張先のホテルで、Wi-Fiが使えると便利ですからね。
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