橋下氏が辛辣ツイート「鳥越さん、ケツの穴小さくないか?」(4/5 ページ)

» 2016年08月02日 13時33分 公開
[産経新聞]

トランプ現象に

 参院選を終え、次期衆院選に向けた戦略の構築が具体性を帯びてきた今、橋下氏のTwitterでの盛んな発信は何を意味するのだろうか。

 橋下氏が昨年の結党時に掲げた「5年後に衆院過半数」の目標に向けて動く馬場伸幸幹事長は以前、産経新聞の取材に「大阪以外の地域への党勢拡大を目指す上で、講演活動などを通じて『橋下イズム』が全国各地に浸透していくことはありがたい。橋下さんの話を直接聞けば、維新を応援してみようかという人は増えていくはずだ」と語っていた。別の維新幹部も橋下氏の政治家復帰について「その話は時期尚早」としながらも、「いずれエネルギーが沸いてくるはずだ」と期待を込める。

 こうした中、大阪で鋭く対決してきた自民の関係者は「引退すると言った言葉をひっくり返すくらい橋下氏なら平気でやるだろう」と皮肉を交え、警戒心をあらわにする。最近の橋下氏がTwitterで米大統領選や英国の欧州連合(EU)離脱について書き込んでいることにも注目している。

 海外事情に関する橋下氏の視線は独特だ。

 米大統領選では、共和党の候補者指名を受諾したトランプ氏が掲げる「メキシコ国境に壁を作る」という公約に批判が集まっていたとき、《この辺のトランプ候補の態度振る舞いが有権者に支持されたんだろうね。本当に国境に壁などできるわけない。トランプ候補も修正し始めた。ただ不法移民には厳しくいくぞ、という方針。ここには賛否はあるだろうけど、少なくともこれまでのように、きれいごとを言ってごまかしていた政治とは違う》(5月22日)と理解を示すかのような書き込みをした。

 英国のEU離脱を決めた国民投票についても否定的にとらえる見方が大勢を占める中、新首相メイ氏の「一部の特権階級のためだけではなく国民全体の政治をやる」という言葉を引用し、《政治家を目覚めさせる。これこそが国民投票の最大の意義だ。議会制民主主義は政治の特権化を招く。それを国民投票で破る。ハイレベル民主主義》(7月13日)と評価してみせた。

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