どのようにして開発したのか? G-SHOCKとPRO TREKに搭載されている「磁気センサー」カシオ開発者に聞く(2/2 ページ)

» 2016年08月05日 10時00分 公開
[甲斐寿憲PR/ITmedia]
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過酷な水中ミッションを支えるG-SHOCK FROGMAN GWF-D1000

FROGMANの最新モデルにはさまざまな機能が搭載されている

 先代のモデルから電波ソーラーとなったFROGMANシリーズの最新モデルがGWF-D1000だ。

 ISO規格200メートル潜水用防水性能を備え、水難救助などでの仕様を想定し、水深、水温、方位を測定する3つの高精度センサーを備えている。水深計は圧力センサーにより10センチ単位で80メートルまで測定でき、水温センサーは0.1度単位で測定可能。また、水平でなくても1度単位で方位が測れる自動補正機能付き方位計を搭載し、水中での操作や救助活動をサポートする情報をリアルタイムに測定することができる。このほかに潜水時間や最大水深、最低水温を記録するログメモリー機能、浮上速度計測機能も兼ねそなえている。

 デザインは先代から続く左右非対称のデザインを継承しつつ、風防にはサファイヤガラスを採用。バンドにもカーボンファイバーを採用し高い耐久性を実現している。もちろん、多くの人に愛されているFROGMANの蛙のアイコンも裏蓋に刻印されている。価格はGWF-D1000が12万5000円(税別)、ブルーIP処理されたGWF-D1000Bが13万円(税別)。

多くの人に愛されているFROGMANの蛙のアイコン

海洋ミッションのためのG-SHOCK GULFMASTER GWN-Q1000

G-SHOCKの海洋モデル「GULFMASTER

 FROGMAN GWF-D1000のセンサー技術をフィードバックして開発された海洋コンセプトモデルがG-SHOCK GULFMASTER(ガルフマスター)GWN-Q1000だ。

 海洋での警備や救助活動を想定して開発された同モデルは、4つのセンサーを搭載している。天気の変化を予測するための気圧センサー、風向きや潮の向きを確認するための方位センサー、水中の深度を把握するための水深センサー。4つのセンサーで変化する海の状況をリアルタイムで把握することができる。

 デザインは、気圧、方位、高度、温度、深度の計測モード、潮の干満、気圧変化を5時側のインダイアルで表示。見やすい大きな針のためにデュアルコイルモーターが採用されている。また、東レと共同開発したカーボンファイバー樹脂をケースに採用するなど、高い耐久性も特徴となっている。価格はGWN-Q1000-1A(ブラック)/GWN-G1000-7A(ホワイト)ともに10万円(同)となっている。

多彩な自然界の情報を表示するPRO TREK PRW-7000

陸で活躍するPRO TREK PRW-7000

 同じく新FROGMANのセンサーモジュールを使って開発されたのがPRO TREK PRW-7000だ。先に紹介した2モデルが「海」を想定しているのに対し、こちらは「山」のプロスペックウォッチといっていいだろう。

 気圧/高度、温度の高精度な計測を実現するセンサーシステム「Triple Sensor Ver.3」を搭載した同モデルは、登山者をはじめとする陸上のアウトドアユーザーには馴染みの深いシリーズの新モデルである。

 今回のモデルでは、登山だけでなく、川や海でのフィッシングやカヤッキングなどでの仕様も想定し、上記2モデルと同じく時計が水平でなくても1度単位の方位測定を可能にする自動水平補正機能付きの方位計を搭載。20気圧防水性能や釣りに適した時間帯を確認できるフィッシングタイム機能も搭載している。

 また、センサーを使った計測情報をデジタル画面と秒針で知らせるのに加え、タイドグラフ、気圧差、高度差を5時側にあるレトログラードのインダイアルで表示する。さらに、目的地点の方角を記録してその方向に進むためのベアリングメモリー機能では、秒針が北を指すのと同時にインダイアルの大型針が進むべき方向を指す仕様になっている。価格は8万2000円(同)。

 今回ご紹介した3機種は、まさに「プロのための仕様」であり、その活動を支える高度なセンサーシステムを腕時計というコンパクトな制約の中に凝縮したプロスペックモデルたちだ。過酷な大自然の中で、方位、気圧/高度、温度、水深(ただしプロトレックには水深計機能はありません)などの正確なデーターは命を左右する情報にもなりうる。まさに「男の仕事を支える本物のツール」なのだ。

 とはいえ、海や山の仕事に専従する人たちだけでなく、大自然での活動が趣味の層にもぜひ活用してもらいたい、そう思える「本物仕様」の3モデル。ぜひ、あなたのフィールドギアとして検討してみてはいかがだろうか。

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提供:カシオ計算機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2016年9月4日

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