天ぷら粉と油は、素材の風味と食感をダイレクトに感じられるように、より軽めにして、サクッとした薄い衣に揚がるように徐々に改善している。天ぷら粉は創業以来、日清製粉グループの日清フーズと共同開発を重ねてきたが、高温になると粘り気が出てしまうので、10〜15度に保つように保管の環境を見直した。揚げる際、素材を天ぷら粉に塗すボールに、魔法瓶の真空構造を取り入れたものを開発し、温度が急激に上がらない工夫を施している。
油は日清オイリオグループに特注して、植物油100%のコレステロール・ゼロをアピールしている。ヘルシーなイメージが浸透して、女性の間でてんやの人気が高まっており、売り上げ増に寄与している。
「店内で召し上がるお客様の7割が男性なのですが、テイクアウトの8割は女性なのです。ここ2年ほどテイクアウトは2桁で成長しています。4月には新しく千葉ニュータウンに、ドライブスルーの店舗も出しました」(用松社長)。
近年働く女性が増えたということもあるが、主婦は家庭で揚げ物をしなくなってきている。食べたいときには、お店で買うのが一般的になったトレンドに乗った面もある。
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