どうなる? コンビニのたばこ販売コンビニ探偵! 調査報告書(3/4 ページ)

» 2016年08月23日 06時00分 公開
[川乃もりやITmedia]

喫煙率の減少がさらなる値上げを生む可能性も

 年々喫煙率が減少すれば、当然、販売数も比例する。喫煙人口の表を見ると、2015年から2016年にかけては57万人も減少している。

喫煙人口(上)と喫煙者率(下)(出典:日本たばこ産業)

 「たばこは税金のかたまり」と揶揄(やゆ)されることがあるが、国の借金が増えている日本は、どこかでその穴を埋める財源を確保しなくてはならない。とはいえ、あれもこれも税金を上げてしまうと国民の理解を得られないので、酒やたばこなどの嗜好品(しこうひん)にそのシワ寄せが来るのは仕方がないのかもしれない。喫煙人口は今後も減少するとみられるだけに、たばこの値上げを食い止めるのは正直難しいだろう。

 コンビニの売り上げも同様、喫煙人口の減少が進めば、多少の値上げ程度では売り上げをカバーしきれなくなってしまうのだ。

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