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» 2016年09月13日 11時01分 UPDATE

都内のタクシーの初乗り料金が410円! 歩合制のドライバーは戦々恐々 (1/3)

国際的にも初乗り運賃が高いとされる日本のタクシーに新たな顧客を開拓しようと、初乗り距離を短縮した上で料金を引き下げる実証実験が東京都内で始まった。

[産経新聞]
産経新聞

 国際的にも初乗り運賃が高いとされる日本のタクシーに新たな顧客を開拓しようと、初乗り距離を短縮した上で料金を引き下げる実証実験が東京都内で始まった。高齢者や訪日外国人旅行者が増えたことで、近距離需要の増加が見込まれるためだ。開始から1カ月。利用者のリピート意欲も上々で、早ければ年内にも初乗り400円台のタクシーが実現する見通しだ。ただ「もうけが減るのでは」と身内の運転手から不満の声が上がっており、東京五輪・パラリンピック開催の2020年に向け、業界全体が一枚岩となれるか正念場を迎えている。


 8月上旬、JR新橋駅からタクシーで新橋演舞場に向かった80代の女性がメーターを確認すると、料金は「570円」。前月に乗ったときは730円だったので160円も安い。女性は「若いときは歩いていたけれど最近はタクシーだから(安いと)助かります」と顔をほころばせた。

 女性が利用したのは、実証実験が行われている「初乗り410」タクシー。国土交通省が9月15日まで、都内の数カ所で実施する。現行で「2キロで730円」に設定されている東京地区(東京23区と武蔵野市、三鷹市)の初乗り運賃を「1059メートルで410円」にした。1059メートル以降は237メートルごとに80円が加算されるが近距離利用ならば、かなりお得になる。

 実験のきっかけは、地区内の車両数が8割を超えるタクシー会社が、4月から7月にかけて初乗り運賃を短くして料金を引き下げる内容の申請を行ったためで、今回の運賃設定も申請内容が加味されている。関東運輸局が3月、最初の申請から3カ月以内に、営業区域の総車両台数のうち7割以上を保有するタクシー会社が同様の申請を行って認められれば、区域全体の運賃体系が変更されると公示していた。

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