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» 2016年09月26日 07時36分 UPDATE

ハロウィーン市場、バレンタイン超えは可能か (1/2)

毎年10月31日に行われる欧州が起源のお祭り「ハロウィーン」に向け、関連の商戦が盛り上がる季節が今年もやってきた。

[産経新聞]
産経新聞

 毎年10月31日に行われる欧州が起源のお祭り「ハロウィーン」に向け、関連の商戦が盛り上がる季節が今年もやってきた。国内では大人も楽しめる仮装イベントとして定着しており、2月のバレンタイン商戦の市場規模に肉薄するまでに成長。関西のホテルや商業施設もさらに売り上げを伸ばそうと、関連の商品やイベント企画の強化に躍起だ。仮装客にレストランの割引特典を用意するホテルや、仮装用更衣室を約2倍に拡大した商業施設……。キーワードはやはり“仮装”だ。(田村慶子)

バレンタイン市場を上回る可能性も

 昨年のハロウィーン市場は前年比11%増の1220億円と好調だった。一般社団法人日本記念日協会(長野県佐久市)の加瀬清志代表理事は、今年も関連の商品が数多く用意されていることから「昨年より1割ほど伸びる」と予測。そうなればハロウィーンの市場規模は1342億円と、1340億円と推計された今年2月のバレンタイン市場を上回る可能性も出てきた。

 食品やアルコール、装飾グッズなどハロウィーンの関連商品は数多くあるが、日本国内で最も需要が伸びているのは何と言っても“仮装”だ。

 インターネット通販大手、米アマゾンの日本法人「アマゾンジャパン」も8月にハロウィーンの関連商品を集めた特設サイトをオープンした。年々高まっている“仮装需要”に応え、今年は昨年の1.5倍以上となる18万点以上の衣装などを取りそろえた。テーマパークでの利用も考慮し、ディズニーの衣装を強化している。

USJの隣でお着替えできます!

 大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)では9月10日、血を流したゾンビのキャラクターらが夜のパーク内を練り歩く「ハロウィーン・ホラー・ナイト」がスタート。これに合わせ、仮装して一足早くハロウィーン気分を楽しむ来場客も多い。

 隣接する商業施設「ユニバーサル・シティウォーク大阪」はこのイベントに合わせ、9日から11月6日の期間限定で、仮装用の有料更衣室「ハッピーハロウィーンお着替えルーム」をオープン。仮装する客で混雑し、近隣ホテルのトイレにまで行列ができた昨年の反省から面積を広げたうえでフィッティングブースやメイク席を増やし、営業期間も2倍にした。ブースの利用は500円と有料だが、部屋自体を撮影スポットとしても楽しめるようにデザイン。ただ、利用客には施設内で使える500円分のクーポン券を提供しており、「飲食店などの利用につなげたい」としている。

 欧米では子供たちがお化けなどに仮装して家々を回り歩き、お菓子をもらうという風習が伝わるが、近年の日本ではもっぱら若者がアニメや映画のキャラクターになりきって街やテーマパークへ繰り出すイメージが定着。こうした背景について、更衣室の運営会社ジオ・アカマツ(大阪市)は「仮装することで非日常感や一体感を楽しめる」と説明。USJやユニバーサル・シティウォーク大阪では、同じキャラクターに扮した客が集まり、初対面にもかかわらず写真を撮り合う姿も珍しくないという。

USJ隣接の商業施設内にオープンした仮装用の更衣室。写真スポットを兼ねるなど付加価値を高め、今年は昨年の2倍となる約4万人の利用を見込んでいる=9日、大阪市此花区
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