NEC、営業利益が153億円悪化 16年4〜9月期 円高の影響などで

» 2016年10月31日 17時21分 公開
[ITmedia]

 日本電気(NEC)が10月31日に発表した2016年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比で80.3%減の37億4400万円だった。153億円の悪化となる。円高の影響などにより国内外の通信事業者の設備投資が低調に推移したため、テレコムキャリア事業がマイナス打撃を受けた。

セグメント別 上期実績サマリー(出典:同社決算概要資料) セグメント別 上期実績サマリー(出典:同社決算概要資料)

 売上高は同8.3%減の1兆2010億6200万円。製造業向けシステムなどが堅調だったエンタープライズ事業は収益増だったが、テレコムキャリアのほか、官公庁向けの大型案件や公共向けの消防・救急無線システム案件などが減少したパブリック事業がともに同13%前後マイナスとなった。

 親会社の所有者に帰属する当期純利益は、関係会社株式売却益の計上、日本航空電子工業の子会社化による税金費用の見直しなどが寄与し、同45億円増の131億1800万円だった。

 2017年3月期通期の連結業績予想については、売上高が2兆8800億円、営業利益が1000億円、当期純利益が500億円と変更ないが、レノボNECホールディングスの株式の一部譲渡などがあったため、今後は変わる可能性があるとしている。

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