トヨタ、燃料電池トラック事業化へ 米国で調査開始

» 2016年11月18日 18時00分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は11月18日、水素を使った燃料電池を大型トラックに搭載するための事業化調査を米カリフォルニア州で実施すると発表した。すでに市販している燃料電池乗用車の技術を大型の輸送トラックに応用することで、大型車が排出する有害ガスやCO2の削減につなげる。

photo 燃料電池技術の大型トラックへの応用を目指す(画像はイメージ)

 同社は、走行中にCO2を排出しない燃料電池車(FCV)「MIRAI」を国内外で販売。乗用車に搭載した燃料電池技術を大型トラックにも応用し、将来的には貨物輸送におけるゼロ・エミッション実現に貢献したい考え。

 燃料電池トラックと調査の詳細は今後公表するという。

 燃料電池技術の活用については、すでに燃料電池バスを商品化し、2017年初頭から販売を開始する計画を発表している。20年の東京五輪・パラリンピックまでに100台以上の導入を目指す。そのほか、トヨタグループとして燃料電池フォークリフトや家庭用燃料電池などの開発、商品展開を進めている。

photo 2017年初頭に発売する燃料電池バス

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.