カラオケ「まねきねこ」大躍進の裏側長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/4 ページ)

» 2016年12月02日 06時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]
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カラオケ戦争を勝ち抜けるか

 まねきねこの店舗は直営が大半で、FC(フランチャイズ)制による拡大は行わず、キャリアを積んだ社員による社内独立制を推進。この独立店は23店にまで増えている。今後も社内独立制を強化していくとしている。

 また、海外展開にも力を入れる。「今後は首都圏への出店を継続し、国内での収益基盤を築くとともに、ベトナム、インドネシア、フィリピンなど、人口ボーナスのある海外へ展開していきます」(大和氏)

 現状ではシンガポールで11店、韓国で9店を展開している。東アジア、東南アジア全般にカラオケの人気は高い。国によるニーズを細かく拾っていけば、視界は良好だろう。

 首都圏は市場規模も大きいが、全国展開の「ビッグエコー」「カラオケバンバン」をはじめ、「カラオケ館」「カラオケルーム歌広場」などライバルも多い。しかし、「ゼロカラ」「朝カラ」「すきっと」など、まねきねこ特有のサービスで優位性を確立すれば、勝ち抜ける可能性は高いだろう。

著者プロフィール

長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。


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