マツダ、「CX-5」改良で快適性深化年間販売40万台目指す(2/2 ページ)

» 2016年12月15日 17時43分 公開
[加納由希絵ITmedia]
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「商品力訴求販売」を貫く

 CX-5は12年の発売以来、年々世界販売台数を伸ばし、マツダの基幹車種として成長をけん引してきた。16年3月期の販売台数は37万台と、マツダ全体の4分の1を占める。主要市場の米国、中国、欧州、日本などを中心に、新型車投入で販売台数増加に弾みをつけたい考えだ。

 特に、今期苦戦している米国市場ではSUVの新型車投入への期待は大きい。米国ではセダンなどの需要が縮小する一方、SUVやピックアップトラックの市場が拡大。CX-5のほか、「CX-3」や「CX-9」といった豊富なラインアップをそろえ、巻き返しを図る。

photo 新型「CX-5」の戦略を語った小飼社長

 国内でもSUV市場の競争は激しさを増している。14日にトヨタ自動車が新型車「C-HR」を発売したほか、国内外のメーカーが人気車種を展開している。

 マツダは初代CX-5や「アクセラ」などからの買い替え需要を喚起することに加え、新規顧客の獲得も課題だ。小飼社長は「『商品力訴求販売』で価値を理解してもらって購入につなげる方針は変わらない」と自信をのぞかせる。

 国内の販売目標は月2400台。先代モデルは発売直後の12、13年に月平均で3000台を超える台数を販売した。14、15年も2000台を超えている。小飼社長は「目標をはるかに超える台数を確実に達成したい」と意気込む。そのために、これまで高めてきた商品力とブランド力のより一層の浸透を目指す。

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