サイバー女性役員が部下に失敗させるワケスピード成長には理由がある(3/3 ページ)

» 2016年12月26日 07時30分 公開
[伏見学ITmedia]
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ダメ出しはどんどん受ける

石田さんの挑戦意欲が旺盛のは昔から。学生時代、就職活動で受けた企業は300社。「自分の目で見て、自分の足で会社の情報を取りに行くのはまたとない機会。楽しくやっていました」 石田さんの挑戦意欲が旺盛のは昔から。学生時代、就職活動で受けた企業は300社。「自分の目で見て、自分の足で会社の情報を取りに行くのはまたとない機会。楽しくやっていました」

 どんな失敗をしてもすぐに軌道修正して、成果を生み出していく。それが石田さんの強みと言えるだろう。また数多くの失敗によって積み重ねた経験が、その後の子会社運営や、現在の人事という新たな仕事にも生かされているのだという。

 失敗を恐れていては成功はつかめない。それこそが石田さんの基本姿勢なのだ。

 「仕事で心掛けているのは、常にリスクをとりにいくことです。大きな成果を出すには、それなりにリスクをとらないといけません。『考え方が縮こまっていないか、仕事の幅が小さくなっていないか』と、誰かに言われるわけでもなく、常に自分自身でチェックしながら、大きいチャレンジをするようにしています」

 他人からのダメ出しもどんどん受けるようにしている。多くのビジネスパーソンは年を重ねるにつれて、意図的に避けるなど、ダメ出しされる機会が少なくなっていくが、石田さんは今でも上司などにあえてダメ出しをもらいに行く。ダメ出しをもらえなくなることのほうがよっぽど恐いからだ。

 「もちろん、核心を突いてくるようなダメ出しに対しては、落ち込みますし、逃げ出したくもなりますよ。でもそれが学びになるし、これまでの仕事の原動力になってきました。もっとも、落ち込んでも、嫌なことや悔しかったことは、寝てその日のうちに忘れます(笑)。過去はどんどん消去するタイプですから」

 仕事がツライと思ったことはない、むしろ仕事のサイズが大きいほど「やるぞ!」とモチベーションが高まる――。穏やかな口調でこう語る石田さんの目の奥は、どんな高い壁でも乗り越えることができるという揺るぎない自信であふれていた。

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