デンソー、軽向け世界最小ステレオ画像センサー開発ダイハツ・タントに採用

» 2016年12月27日 16時26分 公開
[ITmedia]

 デンソーは12月27日、軽自動車向けの小型ステレオ画像センサーを開発したと発表した。車両に搭載されるステレオ画像センサーとしては世界最小。ルームミラーの裏側に搭載可能で、スペースが限られる軽自動車への搭載性を向上させた。

photo 新開発の小型ステレオ画像センサー

 新開発のステレオ画像センサーは、11月に発売されたダイハツ工業「タント」の衝突回避支援システム「スマートアシスト3」に採用された。

 画像センサーは、搭載されたカメラにより道路上の白線や前方の障害物などを識別する機器。今回開発した製品は、左右2つのカメラを搭載することで、車両から対象物までの距離測定の正確性を向上。衝突回避支援ブレーキ、車線逸脱警報、オートハイビームなどの機能に活用される。

 軽自動車は搭載スペースが狭いことから、サイズを小さくして搭載性を高めた。通常のステレオカメラは、測定可能な距離が長いほど左右2つのカメラの幅を大きくする必要がある。新開発のセンサーは、高精度なレンズゆがみ補正とステレオマッチング技術を組み合わせることで、必要な測定距離を保ちながら2つのカメラの幅を半分にした。

 製品サイズは幅12.5センチ、奥行き8.5センチ、高さ3.5センチ。

 小型化したことで、ルームミラーの裏側に搭載できるようになった。カメラの位置がワイパーの作動領域内に入ることから、雨天時や異物付着時にも性能を発揮する。

photo ルームミラーの裏側に搭載が可能

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