ビジネストレンド温故知新

2017年は「MR元年」なのか 2社に注目世界を読み解くニュース・サロン(4/4 ページ)

» 2017年01月03日 07時00分 公開
[山田敏弘ITmedia]
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2017年は「MR元年」となるか

2017年は「MR」に注目(出典:マジック・リープ)

 2011年に設立されたマジック・リープ社は、当初からかなりの秘密主義だった。企業内での開発などはもちろんトップシークレットであり、プロジェクトに携わる人たちは情報を漏らさないことを約束するいくつもの契約書に署名しているとされる。

 ただ大手企業が同社を訪れて、その製品を実際に目にして、その可能性に魅了されていることは間違いない。結果的に多額の投資をする決定をするくらいだから、実際にポテンシャルは大きいのだろう。またプロジェクトが謎めいていることも、メディアの好奇心をくすぐる要素になっている。

 今後は、マイクロソフトとの開発競争が激化するとの声もある。2016年のVRに続いて、2017年は「MR元年」になる可能性がある。要注目だ。

筆者プロフィール:

山田敏弘

 ノンフィクション作家・ジャーナリスト。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフルブライト研究員を経てフリーに。

 国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)がある。


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