RENAが評価されるべき、もうひとつのこと赤坂8丁目発 スポーツ246(3/5 ページ)

» 2017年01月06日 12時43分 公開
[臼北信行ITmedia]

“ツヨカワ予備軍”が増えている

 現在RENAが所属している「シーザージム」はもちろん、全国に複数あるシュートボクシングのジムには本格的な練習からシェイプアップ目的で入門を希望する女性が増えていると聞く。そして高校生や中学生の女子学生たちの中にも「RENAさんのように強くてかわいく、オシャレな女性になりたい」とシュートボクシングを含めたさまざまなジャンルの格闘技ジムの門を叩く“ツヨカワ予備軍”が以前よりも増えているとのことだ。それもこれも、まず間違いなく「RENA効果」が大きく絡んでいると言っていい。

 だが、それ以上にRENAが「いじめ」や「引きこもり」を乗り越えて栄光をつかんだことで、今もこういう苦境にさいなまれている子どもたちに希望の光を差し込ませた点ももっと大きく評価されるべきだろう。

 いじめなんかに負けてたまるか。引きこもり生活から抜け出し、自分を変えなければいけない――。今もどこかで「いじめ」や「引きこもり」に悩まされる子どもたちが、そういう決意を抱くきっかけとなる模範的な存在としてもRENAはこれからも四角いジャングルで勝ち星を積み重ねながら応援してくれる人たちに勇気を与え続けるに違いない。

 実際に「RIZIN」で戦うRENAのファイトが多くのメディアで扱われるようになり、さらに彼女の苦しかった生い立ちが明らかにされたことで全国のいじめられっ子たちから主要メディアに「RENAさんにいつも勇気付けられています」「RENAさんを見て生きる勇気が沸いてきました」といった内容のメッセージが数多く寄せられているという。

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