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» 2017年01月07日 08時00分 UPDATE

繁盛店から読み解くマーケティングトレンド:小売業の未来を米ロボットレストランに見た (3/4)

[岩崎剛幸,ITmedia]

 BENTO BOWLと名付けられたテリヤキソースのかかったものや、カレー味、地中海料理風などさまざまなメニューがありますが、ベースになっている基本メニューから苦手な食材などをカットしたり、好きなものをトッピングしたりもできます。意外にボリュームがあり、ランチはこれ一品あれば十分です。各6.95ドル(約830円)が基本で、多くの人はトッピングなどで10ドルほどになりますが、満足度が高いランチとして認識されているようです。

注文した商品には自分の名前が書かれている 注文した商品には自分の名前が書かれている

 全品500カロリー前後とダイエット中の人には嬉しい食事であるため、ターゲットは女性だけではなく、健康に気を遣うヒマのないビジネスマンからも人気なのは納得できます。

 どこの国でも、有機野菜をはじめとする新鮮で健康的な食品は割高ですが、Eatsaはこの無人システムによって人件費を平均よりも30%近く削って、高品質なヘルシーフードを全品6.95ドルで提供しています。ローコストオペレーションで、誰もが気軽に利用しやすい低価格なヘルシーレストランを実現させている点がイノベーティブなのです。

 現在、同店のバックヤードでは5人ほどのスタッフが調理をしているようですが、顧客からはその様子はまったく見えません。また、調理担当者は1人一台「iPad」を持って自分のタスク管理をしているとのことで、その現場のオペレーションもシステマチックに変えているようです。また、顧客も同社のアプリを入れるとスマホからプレオーダーできる便利な仕組みも導入していて、それを使えば店に着くとすぐに商品を受け取ることが可能です。「待ち時間0分」の究極のファストフード店といえるでしょう。

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