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» 2017年01月10日 07時43分 UPDATE

手取り“0円”も:日本語学校“出稼ぎ労働ビジネス”の実態 (1/4)

留学生に法定制限時間を超える就労をさせたとして群馬、栃木県警合同捜査本部は平成28年11月、入管難民法違反の疑いで日本語学校の理事長とベトナム人留学生2人を逮捕した。

[産経新聞]
産経新聞

 留学生に法定制限時間を超える就労をさせたとして群馬、栃木県警合同捜査本部は平成28年11月、入管難民法違反の疑いで日本語学校の理事長とベトナム人留学生2人を逮捕した。留学生や関係者への取材を進めていくと、日本語学校の仮面を被り、学校と人材派遣会社を悪用した実態が浮かび上がった。主犯の理事長の手口は悪質かつ巧妙で、法令違反のオンパレード。“出稼ぎ労働ビジネス”の実態とは――。

4万円の2DK家賃が12万円

 内部告発で捜査に着手した合同捜査本部は11月8日、留学ビザで来日したベトナム人2人に入管難民法が定める法定制限時間(週28時間)を上回る就労を斡旋(あっせん)したとして、同法違反(不法就労助長)の疑いで栃木県足利市の日本語学校「東日本国際アカデミー」理事長の前原卓哉容疑者(47)=同法違反で起訴=を、同法違反(資格外活動)で留学生2人=不起訴=を逮捕した。

 逮捕容疑は28年9月6日から同10月3日にかけ、前原被告が自身の運営する人材派遣会社「東毛テクノサービス」(群馬県館林市)=法人として起訴=を通じて2人を群馬県邑楽町の倉庫で不法就労させたとしている。前原被告は理事長の立場を利用し留学生を借り上げたアパートに住まわせた上、自身の経営する東毛テクノに登録し、法定時間を超す就労をさせ利益を上げていた。

 学校から徒歩5分、留学生の住むアパートの間取りは2DK。家賃4万円の部屋に3〜6人が共同生活を強いられ、1人一律2万2000円〜3万円の寮費を徴収される。4人が3万円ずつ払ったら8万円の支払い超過だ。実際、4万円の部屋で12万円近い寮費を前原被告が徴収していたケースもあった。これだけで十分悪質だが、その後、より深刻な実態が見えてきた。

留学生の自転車が数十台並ぶ東日本国際アカデミー校舎。現在の学生数は約70人=栃木県足利市
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