増沢隆太(ますざわ・りゅうた)
株式会社RMロンドンパートナーズ代表取締役。キャリアとコミュニケーションの専門家として、芸能人や政治家の謝罪会見などをコミュニケーションや危機管理の視点で、テレビ、ラジオ、新聞等において解説している。大学や企業でのキャリア開発やコミュニケーション講座を全国で展開中。著書「謝罪の作法」他多数。
転職の場合などで履歴書を提出する際、情報はもれなく記載していると思いますが、意外にちゃんと書かれていない情報があります。それは「履歴」です。これまで自社の採用だけでなく人事コンサルティングの一環で採用支援を山ほどしてきました。その過程で読み込んだ履歴書は万を優に超えます。そうした履歴書の中で、ある程度年齢のいった転職の場合、実は「履歴」がきちんと書かれていないことは存外多いのです。
履歴書には定型の様式、文具店や書店などで売っている、いわゆるJIS準拠規格の様式と、自分で自由にデザインレイアウトするオリジナル様式があります。私は断然定型様式をお勧めしています、なぜか。情報漏れが起きにくいのは定型だからです。
オリジナル様式の履歴書は、自分のセンスでいかようにも情報を見やすいようレイアウトできるから「自由」なのですが、それは反面でともすれば履歴書ではなく、職務経歴書とほとんど変わらない内容にもなりかねない恐れがあるのです。その二つは似て非なるもの。目的が違います。
履歴書はその名の通り「履歴」を見るためのものですから、これまで勤めた会社歴をすべて網羅しなければなりません。ここで虚偽があると、最悪訴訟対象になります。「社歴」ということは、いつ入社していつ退社したかを書く必要がある訳で、定型様式を使えば、必ず入退社「年・月」まで記入するようになっていますから、モレがありません。
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