nuroモバイルが新プラン 通信量に上限なし音声定額サービスも開始

» 2017年01月31日 16時50分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]

 ソニーネットワークコミュニケーションズ(So-net)は1月31日、MVNO(仮想移動体通信事業者)「nuroモバイル」の新プランを始めると発表した。「5時間プラン」「5分かけ放題」「パケットギフト」の3プランを2月1日から提供開始する。

 nuroモバイルはNTTドコモの回線を使用するMVNOで、昨年10月に参入。月々のデータ通信量を、2〜10GBの中から1GB刻みで選択できるプランなどを展開し、約38万人のユーザーを獲得している。

photo nuroモバイルのデータ通信サービスラインアップ

 今回提供する5時間プランは、月々のデータ使用量に上限を設けない代わりに、高速通信時間の上限を1日当たり5時間とするもの。通常のインターネット使用時の通信速度は平均188Mbps程度だが、通信状況を自動で検知し、動画の閲覧時や画像のダウンロード時など、多くの容量が必要な場合は375Mbpsまで高速化する。残り時間は利用者ページから閲覧でき、持ち時間を使い切った後は200Kbps程度の低速通信になる。料金は月額2500円(税別)。

photo 「5時間プラン」の詳細

 5分かけ放題は、通話アプリを活用した音声定額サービス。専用アプリ「nuroモバイルでんわ」を使用する場合、月額800円で5分以内の通話がかけ放題になるほか、通話時間が5分を超えた場合の通話料が30秒ごとに10円と低額になる。通常の電話回線と併用でき、利用状況に合わせて自由に契約・解約が可能だ。

photo 「5分かけ放題」の詳細

 パケットギフトは、月々のデータ通信量に上限がある従来のプランの利用者向けのサービスで、パケットが余った場合に他のユーザーに譲渡できるもの。取引可能な通信量は10MB以上で、1MB単位。パケットが受け取られなかった場合は提供者に返却され、翌月に使用可能なデータ通信量に追加できる。

photo パケットギフトの詳細
ALTALT 通話アプリの画面(=左)、パケットギフトの送信画面(=右)

 同社モバイル事業部門の細井邦俊ビジネス開発部長は「ユーザーのニーズに即したサービスを提供できるよう、分かりやすくバラエティに富んだプランを用意した。認知度を上げ、早い段階で50万人程度までユーザーを増やしたい。現在は関東圏にユーザーが集中しているが、関西圏にも手を広げていきたい」と話す。

photo ビジネス開発部長の細井氏(=右)

 現在対応する端末は「ZenFone」シリーズ(台湾ASUS製)などが中心だが、今後は親会社のソニーが提供する端末への導入を検討するという。

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