柴崎にとって救いなのは、テネリフェのクラブ幹部や関係者が全面的にバックアップしてくれていることだ。不安障害については周囲の理解とケアが何よりも必要であることは、多くの医師や医療関係者から指摘されている。だがあまり馴染みのない病気であるがゆえに、周囲の人間はなかなか理解できない、または気付かないケースが多いそうだ。
そんな状況に追い込まれていてもおかしくなかったが、柴崎には“良薬”があった。それはテネリフェが彼を戦力外とせず、いまだに暖かい眼差しを向け続けて回復を待ってくれていることだ。
遠い異国の地でスタートから思わぬ形でつまずいてしまった柴崎。しかしながらこの困難と逆境を乗り越えて何とかテネリフェで定位置を確保し、クラブを1部昇格へ導いてほしい。
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