情報に溺れぬように「絵を描く」話を理解するために(2/2 ページ)

» 2017年03月01日 05時30分 公開
[泉本行志INSIGHT NOW!]
INSIGHT NOW!
前のページへ 1|2       

 私たちの多くはイメージより言葉を使うことに慣れています。頭の中でイメージを描くことが得意な人とそうでない人もいます。実際私自身はイメージより言語で考えるタイプです。それでも、頭の中にイメージすることを意識することで恩恵を受けることが増えました。

 私がヒアリングをしているとき、どのように絵を描いているか? と言うと、 頭の中に絵や図を留め、話を聞きながらそれをさらに発展させていく感覚です。

 あちこちに飛びまくる話のトピックも絵を描くことで、「位置情報」として頭の中で切り分けてコントロールすることができるようになります。

 イメージは鮮明である必要はありません。あくまで ぼんやりです。実際、話の内容というのは、具体的なものもあれば、抽象的なものもあります。

 具体的なものは内容の状況描写・相手の見ているものをイメージする感覚で。抽象的なものであれば、描写というよりは図、フレームワークを描いてそこに話の内容を分類しながら置いていく感じです。

 紙に書くようなはっきりしたものを描けるわけではありません。相手が発した情報から、その輪郭を頭の中でふわっとしたイメージで捉え、話を聞きながら、その輪郭に少しづづパーツを置き足していく感覚です

 こういった頭の中の作業は、誰もが多かれ少なかれやっていることです。それをもう少し意識して行い、コントロールしてやろうという試みです。ぜひ試しにやってみてください。(泉本行志)

 →フォローして泉本行志氏の新着記事を受け取る

前のページへ 1|2       

Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.