独自のシステムを導入し、1年が過ぎた。これまでさまざまなフードを分析してきたが、データはまだまだ足りない。「膨大なデータを蓄積することができれば、そのデータを公表すると面白いかもしれない」と半澤さんは語る。どういう意味か。「『この食事に合うコーヒーはどれか?』といったことを気にする人ってほとんどいませんよね。ただ、データを公表することによって、コーヒーとフードの相性に興味をもってくれる人が増えるかもしれません。そうすると、スーパーの魚コーナーで『この魚に合うコーヒーはこれ』と書かれたポップが登場するかもしれません。結果、コーヒーファンが増えていくのではないでしょうか」と期待を寄せる。
「家でコーヒーを飲みたいなあ」と思っても、「じゃ、ブレンドで」「アメリカンで」といった具合に、なんとなく選んでいる人が多いはず。コーヒー通の人でも、「この食事に合うコーヒーはこれ」といった形で、豆を選んでいる人は少ないだろう。しかし、UCCが蓄積しているデータを公開すればどうなるか。常時、数種類の豆を用意して、「今日はピザだからこのコーヒーで」といった人が増えるかもしれない。
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