ニュース
» 2017年03月21日 07時28分 UPDATE

装備20キロ、装着45秒:消火現場で「ひざ」をついてはいけない (1/3)

素人なら思わず立ちすくんでしまうような火災現場で、果敢に炎に立ち向かう消防隊員は一体、どんな訓練を行っているのだろうか。東京消防庁の消防学校で、危険と隣り合わせの火災現場を模擬体験した。

[産経新聞]
産経新聞

 建物を包む激しい炎に、立ち上る黒い煙――。素人なら思わず立ちすくんでしまうような火災現場で、果敢に炎に立ち向かう消防隊員は一体、どんな訓練を行っているのだろうか。先月、東京消防庁の消防学校(東京都渋谷区)で、訓練の一部を体験させてもらった。防火服や防火帽などの装備は想像以上に重く、体が動かない。本物の炎の熱が、肌をヒリつかせる。危険と隣り合わせの火災現場を模擬体験した。(社会部 緒方優子)

装備20キロ、装着45秒

 訓練の舞台となる消防学校は、渋谷区の閑静な住宅街の中にあった。門に入ると、広大な敷地内におびただしい数の消防車がずらりと並び、制服姿の学生らが掛け声とともに、きびきびと動いていた。背筋の伸びた姿勢が、すがすがしい。久しぶりの「学校」という響きに浸っていると、訓練を担当してくれる教官から声がかかった。

 「訓練では、本物の炎を使います。真剣にやらないとけがをしますよ」。緊張した心と体をほぐすため、まず始めたのは、準備体操。等間隔に整列し、号令とともに体を動かすだけで、不思議と気持ちがすっきりとしてくる。日頃の運動不足で重たくなっていた体が、徐々にあたたまり、軽くなっていった。

実際の火災現場の環境を再現した「模擬消火訓練施設」に入る緒方記者(一番後ろ)ら=2月、東京都渋谷区
       1|2|3 次のページへ

copyright (c) 2017 Sankei Digital All rights reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -