トヨタ、ル・マン勝利を目指すWEC新マシン披露エンジン、ハイブリッド全面改良(1/2 ページ)

» 2017年03月31日 17時45分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車のモータースポーツ部門、TOYOTA GAZOO Racingは3月31日、今季の世界耐久選手権(WEC)を戦うマシンとして、全面改良した「TS050 HYBRID」を発表した。昨季あと一歩のところで逃したル・マン24時間レースでの勝利が最大の目標に掲げている。

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 改良型TS050 HYBRIDは、2.4リットルV型6気筒ツインターボガソリンエンジンに、8メガジュール対応のハイブリッドシステムを組み合わせている。

 新型エンジンは東富士研究所が開発。主要部品を全面改良し、圧縮比が高められ、熱効率をさらに高めているという。ハイブリッドシステムも全面改良し、モーター/ジェネレーターユニット(MGU)を小型化。改良した高出力型リチウムイオンバッテリーと共に軽量化にも貢献する。ハイブリッド技術は市販車にもフィードバックされるという。

 7号車にマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス、8号車にセバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴が乗り、フルシーズンを戦う。9号車はステファン・サラザン、国本雄資、ニコラス・ラピエールが乗り、第2戦スパ・フランコルシャン6時間と第3戦ル・マンに参戦する。

 開幕戦は4月16日、英国シルバーストーン6時間。「いずれのサーキットにおいてもライバルの強豪ポルシェ・チームとの激戦になることは間違いない」という。

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