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» 2017年04月07日 11時13分 UPDATE

シリア政府軍の化学兵器使用:米軍がシリア空爆、50発以上の巡航ミサイル発射

米軍が50発以上の巡航ミサイル「トマホーク」を発射し、シリアを空爆。

[ロイター]
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photo 4月6日、トランプ米大統領は米軍にシリアの空軍基地に対する攻撃を命令したと発表した。シリアで今週、禁止されている化学兵器を使用したとみられる空爆で多数の死者が出たことを受けた対抗措置。写真は米駆逐艦から発射されたトマホークミサイル。米国防総省提供(2017年 ロイター)

[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、米軍にシリアの空軍基地に対するミサイル攻撃を命令したと発表した。シリアで今週、禁止されている化学兵器を使用したとみられる空爆で多数の死者が出たことを受けた対抗措置。

大統領は攻撃について「化学兵器の拡散・利用を防ぐことが米国の安全保障上の重要な利益だ」とし、「アサド政権の行動を変えようとする長年の試みはすべて失敗、それも劇的な失敗に終わった」と述べた。

中国の習近平国家主席と首脳会談に臨んでいるトランプ大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」で会見した。

米当局者らによると、アサド政権軍の支配下にある空軍基地に対し、米軍が数十発の巡航ミサイルを撃ち込んだ。

米国防総省の報道官は、地中海東部に展開する米海軍の2隻の駆逐艦から、59発の「トマホーク」ミサイルがシリア政府軍の空軍基地の航空機、防空システム、燃料貯蔵庫などに向けて発射されたと述べた。

空爆は米東部時間6日午後8時45分(7日0045GMT)ごろに行われた。

シリア国営テレビは「多数のミサイル」による「米国の攻撃」はシリアの軍用基地を標的にしたもので、軍関係者の話を引用し、「被害が出た」と報じた。

トランプ大統領は「今夜、化学兵器を使用した攻撃の拠点となったシリアの飛行場に対し、軍事攻撃を命じた」と述べ、「シリアが禁止されている化学兵器を使用し、化学兵器禁止条約に違反し、国連安全保障理事会の求めを無視したことに議論の余地はない」と付け加えた。

シリア北西部のイドリブ県では4日、化学兵器を使用したとみられる空爆があり、こどもを含む少なくとも70人が死亡した。

トランプ大統領は5日、この空爆はアサド政権によるものと非難。6日にはアサド大統領に対し「何かが起こるべきだ」との考えを示していた。

トランプ大統領は外交上で北朝鮮や中国、イラン、イスラム国など多くの問題に直面しており、今回の化学兵器使用を受けた比較的素早い対応は、友好国や敵対国に、必要なら武力行使をいとわない決意を見せる意図があった可能性もある。

*情報を更新しました。

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