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» 2017年04月12日 12時47分 UPDATE

衝撃事件の核心:街を「特殊詐欺専門」のバイク業者が疾走している (1/2)

バイク便のの利便性を逆手に取り、特殊詐欺の「受け子」として悪用されるケースが急増している。

[産経新聞]
産経新聞

 ファクスやメールでは送れない重要書類を素早く届けるバイク便。この利便性を逆手に取り、特殊詐欺の「受け子」として悪用されるケースが急増している。平成28年に受け子にバイク便が使われたケースは警視庁管内だけで前年比3倍に増加。特殊詐欺を専門に請け負う「専門業者」も登場した。摘発はまったく追いついておらず、警察当局は悪質業者の締め出しに規制当局との連携強化も検討している。

一昨年の3倍に急増 特殊詐欺の「ツール」に

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 都内のマンション一室。バイク便業者の事務所に踏み込んだ警視庁捜査2課の捜査員らを迎えたのは、ドアスコープに隠された防犯カメラだった。捜査関係者は「特殊詐欺のアジトのような厳戒態勢だった」と振り返る。配送伝票などはすべてシュレッダーにかけられており、証拠隠滅も徹底されていた。

 この業者は28年3月に関東運輸局にバイク便業者の届け出をして以降、少なくとも30件、計約8千万円の特殊詐欺事件で受け子に使われたとみられる。

 捜査2課は特殊詐欺での利用が確認されるたび、業者に対して再三警告。この業者はホームページにも「現金や有価証券などの配達はお断りしております」と記載していたが、捜査2課は警告後も被害金の運搬を続けていたとみて、特殊詐欺の共犯として詐欺容疑で経営者らを逮捕した。

 警視庁によると、28年に確認された都内の特殊詐欺被害件数は全国の約1割の2032件で、被害者から現金を直接受け取る被害は72%に当たる1459件。このうち、受け子にバイク便が使われたのは242回と、27年の83回の3倍近くに増えた。

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