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» 2017年04月14日 07時35分 UPDATE

お家騒動から2年:最悪赤字45億円 もう後がない大塚家具 (1/3)

大塚家具が窮地に立たされている。創業家のお家騒動で2年前に長女の大塚久美子社長が会員制販売の廃止や高級路線から転換する戦略を打ち出したが、前期は最終赤字に転落。足元では現預金が大幅に減少、もう失敗が許されない状況に追い込まれている。

[産経新聞]
産経新聞

 大塚家具が窮地に立たされている。創業家父娘のお家騒動で、2年前に長女の大塚久美子社長(49)が経営権を握り、会員制販売の廃止や高級路線から転換する戦略を打ち出したが、消費者にうまく浸透せず、前期は最終赤字に転落した。4月から経営戦略を見直し、専門店や小型店の拡大などで立て直しを図る考えだ。ただ、足元では現預金が大幅に減少しており、もう次の施策では失敗が許されない状況にまで追い込まれている。


 「新たな経営ビジョンのもとで、立て直しを図りたい。早く出血を止めなければならない」

 こう語るのは久美子社長だ。父娘が経営権をめぐって対立した2年前のお家騒動で、創業者で父の大塚勝久前会長(73、現匠大塚会長)に勝利した久美子氏だが、父の高級路線を否定する改革がうまくいかず、平成28年12月期連結決算は過去最悪の45億円の最終赤字を計上。29年2月には中期経営計画を取り下げ、3月に新たな経営ビジョンを公表した。

 業績悪化の要因はいくつかある。一つは父の高級路線と対立したため、消費者に低価格路線に転換したという誤解が広がってしまった。久美子氏は「自分たちの方向性を適切に伝えられなかった」と反省する。

 もう一つは、受付で顧客に名前を書かせて、マンツーマンで接客する方法を止め、社員が戸惑ったのも売り上げの落ち込みにつながった。また、住宅会社との提携解消で、家具のまとめ買いがなくなったのも響いた。

大塚家具の新ロゴを発表する大塚久美子社長=2015年7月、東京都新宿区
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