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» 2017年04月17日 07時37分 UPDATE

最安料金は1人5万円:「クルーズ」時代到来の予感 旅行大手がツアー拡充 (1/3)

「第2のクルーズ元年」が到来するかもしれない。顧客争奪戦が激しさを増す中、上質な船旅の提供は旅行大手が強みを発揮できる重要な分野となりつつある。熟年層はもちろん、クルーズ初体験のファミリー需要も開拓しようと売り込みに懸命だ。

[産経新聞]
産経新聞

 「第2のクルーズ元年」が到来するのは、間近かもしれない。阪急交通社は米大手クルーズ会社2社と提携し、2018年4〜5月の大型連休に2隻同時のチャーター運航を初めて行うと発表した。JTBや日本旅行などもツアー商品の拡充に注力。航空便やホテルの予約サイトとの間で顧客争奪戦が激しさを増す中、「上質な船旅」の提供は、旅行大手が強みを発揮できる重要な分野となりつつある。各社とも旅慣れた熟年層はもちろん、クルーズ初体験のファミリー需要も開拓しようと売り込みに懸命だ。

豪華船旅、意外に安い?

 「両親と小学生2人の家族なら、ゴールデンウイーク(4月28〜5月6日)の8泊9日旅行が一人当たりたったの5万円」とPRするのは、阪急交通社東日本営業本部の平藤実クルーズセンター課長。最安料金は2人で約20万円だが、大人1人につき13歳未満の子供1人が無料となる。

 寄港地での観光は自腹だが、船内での食事や各種ショーといったエンターテインメントなどは、基本的に無料で利用できる。そのため「クルーズ船の豪華なイメージとは裏腹に、意外なほどリーズナブルにあげることも可能」(平藤氏)というわけだ。

 ツアーは米MSCクルーズ、米ノルウェージャン・クルーズラインの大型クルーズ船をチャーターして催行。日本全国から集客するため、交通の便が良い横浜港を発着する。青森の弘前さくらまつりや博多どんたくを見物しながら、韓国・釜山にも寄港するクルーズと、高知や那覇、石垣、台湾を巡る南国クルーズで、計7200人を募る。

 同業他社も、クルーズ需要の掘り起こしに余念がない。

 JTBは商船三井客船と組み、九州7県を「にっぽん丸」で巡るツアーを2017年10月に始めるほか、世界自然遺産に登録された小笠原諸島へのチャータークルーズなども売り出している。

 定員約500人の小型船に特化したラグジュアリークルーズ「極みの旅」を展開する日本旅行は、17年度に4コース拡充。ギリシャ・コリントス運河の通航など「海外旅行の経験が多い熟年層にも興味を持ってもらえる特徴的なクルーズ」(広報)を提供していく方針だ。

2018年、日本で初就航するノルウェージャン・クルーズラインのクルーズ客船「ノルウェージャン・ジュエル」。高知や沖縄、台湾などを巡る
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