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» 2017年05月09日 10時41分 UPDATE

「どうします、この空気」:ダウンタウンも引く 大阪万博誘致活動の低調ぶり (1/2)

「松本さん、どうします、この空気」。2025年大阪万博の誘致競争は約1年半の短期決戦だが……。

[産経新聞]
産経新聞

 政府は、パリの博覧会国際事務局(BIE)に2025年大阪万博開催の立候補を申請した。フランスなどとの誘致競争は、約1年半の短期決戦となるが、後押しするはずの国内が盛り上がっていない。東京では話題にならず、関西でも懐疑論がくすぶる。誘致活動の実動部隊となる関西財界は「市民に支持されず落選した大阪五輪の二の舞は避けたい」と焦りを募らせている。(牛島要平)

NANIMONASHI

photo 万博誘致委員会の発足式に登場したダウンタウンの2人(右)と榊原定征会長(中央)ら=東京都千代田区

 「松本さん、どうします、この空気」

 「まったく笑いのない状態で…。全部おっさんですもんね」

 人気お笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志さんと浜田雅功さんは、シニカルに切り出した。3月27日、官民による万博誘致委員会が東京の経団連会館で開いた発足式。2人は誘致委のアンバサダーとして登壇した。

 お堅い式典で困惑気味の2人の様子が、盛り上がりに欠ける万博誘致の現状を象徴していた。会場は空席が目立ち、委員となった企業経営者40人のうち出席したのは10人程度にとどまった。

 「僕らは東京五輪の(国際オリンピック委員会総会でプレゼンをした)滝川クリステルさんみたいな位置ですから。向こうは『おもてなし』でやってましたけど、うちは『何もなし』ということで」

 ダウンタウンがしゃれをきかせると、やっと会場の「おっさん」たちも笑顔になった。

「東京で記事にならない」

 誘致委発足式では、榊原定征会長(経団連会長)が「誘致レースは国と国の威信をかけた戦い。手を挙げたからには必ず誘致を勝ち取らなければならない」と決意表明。ダウンタウンの軽妙なかけ合いもムードを一挙に明るくした。

 ところが翌朝、「さぞや新聞をにぎわしているだろう」と期待して朝刊各紙を東京都内で開いた関西財界首脳は目を疑った。万博の記事は見当たらず、かろうじて載せた新聞も扱いが小さい。大阪版では多くの新聞が1面に掲載していたのだが…。

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