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» 2017年05月10日 11時48分 UPDATE

士気向上へ:「外資でもいい」シャープOBも魅了 戴社長の弁舌 (1/2)

シャープ本社(堺市堺区)でOB社員の会「社友会」総会が開かれ、OBたちは戴社長の弁舌にすっかり魅せられたようだ。

[産経新聞]
産経新聞

 経営再建中のシャープ本社(堺市堺区)で4月15日、OB社員の会「社友会」総会が開かれ、昨年の倍以上の約230人が出席した。親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業から送り込まれた戴正呉社長が、経営状況を説明すると申し出たためだ。OBたちは戴社長の弁舌にすっかり魅せられたようで「外資の傘下でもいいじゃないか」との声も上がった。(石川有紀)

静まりかえる会場

photo 海外出張先からテレビ会議システムでOB会向けに経営方針を説明する戴正呉社長=堺市堺区のシャープ本社

 堺市の新本社1階にある多目的ホールは、今年3月に完成したばかり。「金持ち息子のようにぜいたく」と企業体質を問題視してきた戴社長が指揮し、玄関の車寄せスペースを簡素な工事で改築させた。

 戴社長は海外の出張先から、テレビ会議システムを通じて出席。液晶モニターに、創業者の故早川徳次氏の写真と創業理念の隣に、戴社長が映し出されると、会場は静まりかえった。

 「おかげさまで、業績や株価は着実に回復基調にある。平成29年度は構造改革から競争力強化へと軸足を移し、東証1部復帰に向けて事業拡大に取り組む。より一層のご支援をお願いしたい」

 シャープ再建にかける思いを訴えた戴社長。自ら分析したという他社との比較データをモニターに映し出し、経営を語り始めた。

 「鴻海は世界有数の開発スピードとコスト競争力、生産力をもつ。シャープは開発力と技術力が強い。2つの会社のシナジー(相乗効果)がこれから期待できますから」

 約20分に及んだスピーチでは、家電購入者向けの会員組織「シャープi(アイ)クラブ」の会員勧誘への支援も要請。「真の再生は道半ば。皆様が築かれてきたシャープを、グローバルで輝かせ、安心いただけるよう社員一丸となって歩みを進めたい」と締めくくった。

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