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» 2017年05月11日 11時46分 UPDATE

損保系生保と生保系損保で明暗:どんどん社名が長くなる保険会社(変遷図付き) (1/3)

生命保険会社と損害保険会社の相互参入が解禁されて20年余りが経過した。

[産経新聞]
産経新聞

 1996年10月に子会社方式で、生命保険会社と損害保険会社の相互参入が解禁されて20年余りが経過した。大手損保3グループ傘下の損保系生保3社は国内大手生保とは異なる商品の開発などで顧客の支持を得て存在感を発揮する一方で、生保系損保で残っているのは、明治安田生命保険傘下で企業向けの団体傷害保険などを展開する明治安田損害保険だけになっている。明暗が分かれた背景をみると、生保と損保の商品や業界特性も浮かび上がってくる。

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 「一言で言えば、お客さまに新しい価値を提供できたかどうかだ」。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険の高橋薫社長は、損保系生保の躍進をこう話す。

 相互参入が解禁された当時はまだ、大手生保の定期付きの死亡保障型の保険商品を外務員や営業職員といわれるいわゆる“生保レディー”が販売する手法が中心。こうした大量の販売職員を採用することは難しい後発組の損保系生保は、別の商品や販売手法に活路を見いだすしかなかった。

 ただ、保険商品が死亡保障から生存給付型にニーズが変更する中、「ニーズが変わってきた大きな流れをわれわれがうまくとらえた」と高橋氏は振り返る。

 商品の特性も大きく影響した。生保は加入時から、保険金の支払いなどのタイミングでしか顧客との接点がないが、損保の主力商品である自動車保険や火災保険は定期的な更新時に顧客に接する。損保系生保は、そうしたタイミングで顧客に商品を提案し、シェアを伸ばしてきたという。

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