LINEは5月15日、ユーザーがLINEスタンプなどを制作・販売できるプラットフォーム「LINE Creators Market」のサービス公開後3年間の利用・販売実績を公開した。登録クリエイター数は約72万人に上り、販売総額は479億円を突破。売り上げ上位10人の平均販売額は5億3000万円を記録したという。
LINE Creators Marketは、LINEスタンプやLINE着せかえの販売を、企業だけではなく個人でも可能にしたプラットフォームで、スタンプ販売額から30%のストア手数料を除いたうちの約50%(販売額の約35%)がクリエイターに分配される仕組みになっている。
スタンプキャラクターのグッズ化・書籍化、企業とのコラボレーションの事例も数多く生まれている。例えば、イラストレーターのカナヘイ氏はコラボカフェやグッズショップが盛況のほか、Honda(本田技研工業)などからもコラボが来るように。また、森もり子氏は「もっと私にかまってよ!」スタンプで人気に火が付き、コミック連載やエッセイ執筆などを手掛けるようになっている。
Creators Marketをきっかけに、自社の収益の柱が育った企業もある。スマートフォン向けのコンテンツを制作するインクルーズは、「LINEクリエイターズスタンプ」でリリースした「面倒だがトリあえず返信」が大ヒットし、オリジナルキャラクター「めんトリ」を軸としたキャラクタービジネスを始動。国内ではコラボやグッズ化を進めたほか、台湾などグローバルにも展開している。
LINEは、今夏をめどに、スマートフォンのみでスタンプの制作・販売ができる専用アプリの公開を予定しているという。
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