インタビュー
» 2017年05月18日 08時00分 UPDATE

実証実験を行ったところ:カラオケボックスが第2のオフィスに? ビッグエコーが新サービス (1/2)

ビッグエコーを運営する第一興商が、ビジネスプランを導入した。カラオケボックスをワークスペースとして提供するサービスだが、事前に行った実証実験でどんな声があったのか。

[土肥義則,ITmedia]

 取引先で商談をしなければいけないのに、まだプレゼン資料ができていない。そんなときに、カフェなどに駆け込んで作業をしたことがある人もいるはず。ただ、資料をつくる際に、社外秘のデータを机の上に置かなければいけない。できれば個室で作業をしたい……。そんな人にオススメなのが、カラオケボックスである。

 例えば、第一興商が運営している「ビッグエコー」。首都圏の27店舗で、ワークスペースを提供する新サービス「ビジネスプラン」を開始した。テレワークを導入する企業が増えているが、カラオケルームは第2のオフィスとして活用することができるのだろうか。同社でビジネスプランを担当している鈴木敬之さんに話を聞いた。

実証実験の結果

――なぜカラオケボックスをワークスペースとして提供することになったのでしょうか?

鈴木: 外出先で仕事をする際、多くの人はカフェやファミリーレストランなどで作業をしているのではないでしょうか。ただ、こうした場所はオープンスペースなので、取引先と電話をするときには周囲の人に気を使わなければいけません。また、テーブルの上に重要な資料を置いていると、第三者に見られるかもしれません。カラオケボックスは防音設備が整っていて個室ですので、周囲の目を気にする必要はありませんし、他人に資料を見られることもありません。

 また、カラオケボックスは駅から近くてアクセスしやすい立地が多いので、「商談前にちょっと作業をしたい」といったニーズがあるのかもしれない。さらに、世の中は「働き方改革」が叫ばれていますが、カラオケボックスと働き方改革は相性がいいのではないか。といったことから、部屋をワークスペースとして提供することにしました。

――2016年12月から2017年2月末まで実証実験を行ったそうですね。結果、どのようなことが分かってきたのでしょうか?

鈴木: カラオケボックスにWi-Fiを設置したのですが、それがうまく利用できるのか確認しました。カラオケボックスにはさまざまな電波が飛んでいるんですよね。例えば、曲をエントリーするときの端末から、お客さまがオーダーするときのハンディ端末から、従業員同士でやりとりするインカムから。こうした電波と干渉しないかチェックしたところ、特に問題がないことが分かってきました。

 また、利用されたお客さんに話を聞きました。良かった点として「移動途中に使えるので、隙間時間を活用することができた」「PCを見ながら電話会議ができる」「貸し会議室と違って予約がいらない」といった意見がありました。一方、良くなかった点として「隣の部屋で大音量で歌っている人がいた。音漏れが気になる」「部屋がタバコくさい」といった声がありました。

 このほか「OA機器を整備してほしい」といった声も多かったですね。こうした指摘を受けて、電源タップ、HDMIケーブル、卓上ホワイトボードを用意しました。部屋に設置しているディスプレイにPCを接続すれば、カラオケ用のマイクを使ってプレゼンの練習もできるのではないでしょうか。

サービススタート前に実証実験を行った
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