もう一つ、バーストの特徴として挙げられるのは、これまでのベイブレードと違い、“大人のユーザー”からも支持されていることだ。堀川氏はベイブレードの対象年齢を「小学生対象」から「全年齢対象」に広げるという新しい挑戦に打って出たのだ。
「本当にベイブレードは小学生だけしか楽しめないのか、その常識を疑ってみました。やりたい大人のユーザーもきっといるはずなのに、メーカー側が自ら壁を作っているのではないかと」
ベイブレードの対戦イベントへの出場にも年齢制限があったが、バーストではそうした制限を設けていない。また、シリーズ第1弾のデザインを復活させるなど、当時ベイブレードで遊んでいた20代のユーザーに積極的にプロモーションを仕掛けたことで、多くの20代ユーザーを獲得できたという。
17年の1月には、お酒を呑みながらベイブレードが楽しめる「ベイブレードバー」を期間限定でオープン(17年1月29日で終了)。ベイブレードバーは大盛況で終わり、多くの大人が来店した。
「20代のユーザーは子どもころにベイブレードで遊んでいた世代。なら、もう一度楽しんでもらえばいいわけです。実際、バーストを購入してくれた20代のユーザーは想定以上にたくさんいました」
ベイブレードには、大人も楽しめるポテンシャルがある――。そう語る堀川氏には、実現したい大きな目標があるという。
「いまの20代が30代や40代になってもベイブレードを楽しんでいただきたい。最終的には全世代に普及し、文化になればいいと思っています。ビリヤードやダーツに年齢制限はありませんよね? それと同じように、みんながベイブレードで遊ぶことが当たり前の存在に育てたいと思っています。飽きられないように、これからもベイブレードを進化させていきたいですね」
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