パナソニックは6月8日、宅配ボックスを設置することで再配達を減らす実証実験の結果をまとめ、開始前に49%だった再配達率を8%にまで減らすことができたと発表した。同社は結果をもとに、宅配ボックスの普及を薦めていく。
勤労世帯を支援する福井県あわら市のプロジェクトに参加する形で実施。モニター103世帯に宅配ボックスを設置し、昨年12月から3月末までの結果をまとめた。
再配達率は平均で8%を維持し、実験前の49%から大幅減。宅配ボックスによる受け取りが45%に上っていた。宅配業者の労働時間を約223時間分減らせたと試算しており、受け取り側の利便性を高め、宅配業者の負担も減らせることが分かったとしている。
一方、「複数個の受け取りができない」「大き過ぎて入らない」「冷蔵品が入らない」といった意見があったという。パナソニックは今後、食品や衣類などの配送品も受けとれるボックスの開発を目指すとしている。
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