「かめはめ波」が撃てるVR施設、歌舞伎町に今夏誕生マリカー、攻殻機動隊もVRに(2/2 ページ)

» 2017年06月13日 14時40分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]
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「マリカー」はアイテムを“手づかみ”でゲット

 「マリオカート アーケードグランプリ VR」は、任天堂の人気レーシングゲーム、マリオカートをVR化したもの。VR版では、レース中に加速したり、対戦相手の邪魔をするために使用するアイテムの取得方法を変更。従来はコース内に表示される「ボックス」を通過することでアイテムを入手できたが、VR版ではコース内にぶら下がったアイテムを手で取る形に変更。よりユーザーが体を動かせる仕様へと変更した。

photo 人気レーシングゲーム「マリオカート」をVRで再現する

 「亀の甲羅やバナナの皮を友達に投げつけてスリップさせたり、接近してきた友達をハンマーでたたいて邪魔したりできる」(小山氏)

photo ゲームの仕様

「攻殻機動隊」は光学迷彩を再現

 さらに、人気アニメ作品「攻殻機動隊」の世界観を再現した対戦ゲーム「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」を8月から開始する。

photo 人気アニメ「攻殻機動隊」(=「新劇場版」公式サイトより)

 透明になれる「光学迷彩」など、原作で人気のテクノロジーを再現し、姿が見えない状態での撃ち合いが楽しめるシューティングバトルとなる予定。現在、20メートル×12メートルの専用アリーナを建設中で、最大4人×2チーム(計8人)が参加できるという。

 「ステルス状態で攻撃すると、自分の居場所が相手にばれてしまう。気付かれないように相手の背後に回り込んでから一気に銃撃するのも手。こうした駆け引きを楽しんでほしい」(小山氏)

 一連の対戦ゲームには、顧客同士をマッチングする仕組みも導入。1人で来店した場合でも参加できるという。

過去の人気作なども引き続き提供、海外進出も

 16年に閉店したお台場のVR施設で提供していた、「ガンダムVR ダイバ強襲」「THE エヴァンゲリオンVR 魂の座」など、1人プレイ用の人気VRコンテンツも再度提供していく予定だ。

photo 提供するその他のアクティビティーの一部

 このほか、施設内には、プロジェクションマッピングで滑り台に滝を投影し、落下体験が楽しめるアトラクション「ナイアガラドロップ」や、アトラクションの様子を一望しながら食事ができるレストラン「GLAMPERS」など、VR以外の設備も充実。顧客1人当たり3時間程度の滞在を見込む。

photo 施設内の様子

 同社は今後、消費者向けVR事業を注力分野とし、国内外にVR施設を建設していく。今夏には英ロンドンに「VR ZONE Portal」、今秋には神戸に「VR ZONE KOBE」をオープン。新宿店の閉店後も多岐にわたる地域で店舗運営を継続していくという。

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