6月19日、三菱重工業子会社の三菱航空機は、2040年近辺までに国産ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」を1000機以上、販売する方針を示した。写真はMRJのポスター、都内で2016年10月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[パリ 19日 ロイター] - 三菱重工業<7011.T>子会社の三菱航空機は、2040年近辺までに国産ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」を1000機以上、販売する方針を示した。
同社は同機をパリ航空ショーで展示。顧客に対し順調な進捗(しんちょく)状況を示し、2020年半ばの納入計画に変更がないことを確認していた。
三菱航空の販売マーケティング担当副社長、福原裕悟氏は、同機の販売目標について「約20年間で1000機以上」と答えた。
福原氏は19日、現時点の納入計画は427機と明かしていた。
ローンチカスタマーのANAは18日、同納入計画にコミットしていると述べた。
また福原氏は、三菱航空がブラジルのエンブラエルやカナダのボンバルディアに独占されているリージョナルジェット市場で、主要2社のうちの1社になることが目標と言及。「(同市場の)リージョナルジェット機需要は今後20年間で5000機以上とみている。リージョナルジェット市場はとても堅実で、グローバルな顧客基盤を作ることが目標」と述べた。
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