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» 2017年07月13日 08時00分 UPDATE

世界を読み解くニュース・サロン:「人口減少」が続くが、解決策はあるのか (3/4)

[山田敏弘,ITmedia]

人口減対策に「テクノロジー」のチカラを

 こうした対策はすでに始まっているが、ゲームチェンジャーとなるような成果を出しているとは言い難い。そこで日本が得意なテクノロジーによる人口減対策に、国を挙げて取り組むべきではないだろうかと思う。政府が長期的なビジョンとして、人口問題対策としてテクノロジーの活用を国策にするのだ。

 すでに述べた通り、少子化で人口が減少することで大きな問題になるのは、高齢化が進むことで労働人口が減り、経済が縮小していくことだ。これまでいろいろな対策が議論されても、結局、人口減はなかなか食い止められない。だが、テクノロジーの進化で今、世界的に話題になっているAI(人工知能)やオートメーション(自動化)などをどんどん普及させれば、減った人口分を補っていける可能性があるのではないだろうか。

 今、さまざまな分野でオートメーションが進んでいる。自動運転や銀行自動支払い、ドローンによる宅配、スーパーのレジなどのオートメーションが近年では話題になっている。

 また、AIの利用がどんどん広がっていくはずだ。米IBMが開発した有名なAIのワトソンは米国のガン専門病院に導入されて医師の診断を手助けしていたり、天気予報などにも活用が進められている。またAIで犯罪予測やビジネス予測なども行われ始めている。米ロサンゼルス・タイムズ紙では地震などの速報ニュースをAI記者「クエークボット」が自動に書いて配信している。

 特にサービス業では、今後ますますオートメーションやAIを活用した手法が広がるだろう。そうなると当然のことながら、人は今以上に少なくて済む。もちろん人間しかできない仕事はなくならないし、人が全くいらなくなるわけではないが、適材適所で配置すればいい。

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