パーソル、約691億円で豪人材大手を買収 海外事業強化事業基盤を生かす

» 2017年07月14日 14時15分 公開
[ITmedia]

 人材サービス大手のパーソルホールディングス(テンプホールディングスから社名変更)は7月14日、豪人材サービス企業Programmed Maintenance Servicesを買収し、子会社化すると発表した。Programmedが豪州とニュージーランドで築いてきた強固な事業基盤を生かし、アジアと環太平洋地域での人材サービス事業をさらに強化する狙い。

photo パーソルHDの公式サイト
photo Programmed Maintenance Servicesの公式サイト

 同日付で契約を結び、10月以降に全株式を取得する予定。買収費用は約691億円。

 パーソルは2010年に米人材サービス大手Kelly Servicesと業務提携し、海外事業を本格化。合弁事業として、12年から北アジアで、16年からはアジア・環太平洋地域全域で人材サービスを展開している。海外向けサービスの内容は、採用支援、人材派遣、人事労務コンサルティングなど多岐にわたる。

 17年現在、同社が事業を展開している国は米国、中国、韓国、台湾、シンガポールなど計13カ国。豪州やニュージーランドでも事業を行っているが、「さらなる市場の成長が見込める国々であるため、同エリアで最大の事業規模を持つProgrammedを傘下に入れることを決めた。当社が培ってきた顧客基盤と、Programmedの大規模な事業基盤を組み合わせ、よりビジネスを拡大したい」(パーソルHD グループ広報室)という。

photo パーソルHDによる発表

 同社は17年7月にテンプHDから社名変更し、グループ企業3社の企業名も「パーソル」を冠するものに変更するなど、ブランド戦略にも注力している。

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